-Kijimuna 0.6.11リリース

思いのほか、変更・修正がたまったので、Kijimuna 0.6.11をリリースしました。変更内容は以下のとおりです。

  • [バグ] OGNL式で「comp.toStrin」のようにフィールドアクセスに解される場合にNullPointerExceptionが発生しているため、エラー表示に「null」と出ることがある問題を修正しました。
  • [バグ] RTTIにおいてメソッドの一覧を取得する際に、スーパークラスを検索していなかったバグを修正しました
  • [バグ] aspectエレメントのpointcut属性の設定を省略したときに、アスペクト適用メソッドはコンポーネントの全メソッドを適用してしまっていた問題を、S2の仕様どおりに実装しているインターフェイスのメソッドのみとするように修正しました
  • [バグ] Jarライブラリ中のJavaに飛ぶときに、ソースがアタッチメントされてても無視するバグを修正しました。
  • [バグ] インターフェイス型にアスペクトを設定してインスタンス化した値を、java.lang.Object型のメソッド引数に代入する場合(component・initMethod・destroyMethodの子argもしくはpropertyで可能性があります)、RTTIの判定ロジック漏れで常にエラーとしていた問題を解決しました。
  • [バグ] NotFoundのクラスをOGNLでnew、メソッドコール、プロパティアクセスした際に、クラスが無い旨ではなく、メソッド等が無いとのエラー表示してしまう問題を修正し、クラスが見つからない場合はまずその旨を通知するようにしました。
  • [変更] 自動インジェクション時にnullが設定される場合、TooManyエラーの場合、インジェクションが成功した場合それぞれについて、Outline上では別アイコンにて表示するようになりました。
  • [変更] componentなどのDicon要素でエラーが生じているものについて、Outline上で別アイコンにて表示するようになりました。
  • [新規] RTTIで従来のプロパティセッター一覧の取得に加え、プロパティゲッター一覧の取得ができるようになりました。これで、2.1以降のゲッターインジェクションに対応できるようになりました
  • [新規] プロジェクトのバリデーションを行う機能を追加しました。
  • [新規] プロジェクトのクラスパス中にS2Containerを含まない場合にエラー通知するようにしました。
  • [新規] Outlineの自動インジェクション情報の選択、クリック、ダブルクリックでのエディタ移動を実装しました。

次バージョン以降への積み残しと既知の制限は以下のとおりです。

  • [新規] コンポーネントキーのうちTooManyなものの表示/非表示トグルスイッチ
  • [新規] アスペクト適用メソッドのうちfinalもしくはstaticなものの表示/非表示トグルスイッチ
  • [制限] Jarのルートに置いたDiconをPackageExplorerから開いたときにOutlineが出ない
  • [制限] Jar中のDiconファイルを選択したときに、プロジェクトが変ってもDiconTreeが追随しない