-Nifterm

何年ぶりか、Niftermを起動してみましたらさくっと動きました。そこには1996年10月1日から2000年9月30日までSYSOPとして運営に関わったFDELPHIのログが運営に関わる背後のものまですべて残っていました。また、同時期のメールも残っていて、SDI00940(と書いてもわかんないか、いわゆるシステム管理IDです)の全記録も含まれます(正確には途中、HDDを吹っ飛ばしたことがあって、復元できなかったもの一部アリ)。
思えば、会社が1999年7月12日設立でいまでも潰れてませんから、コミュニティだけだとブランクあっても、私企業とあわせて9年半ほど連続してずっと長として組織運営に携わってきたということになります。ニフティ社との契約上からできないこともありますが、どっかで整理してきちんと考察をしたものを公表したいと考えるようになりました。たぶんニフティのSYSOPを経験したことある人は歴代でも1500人ぐらいなもんだと思いますし、プログラミングに関するフォーラムのSYSOPだと500人ぐらい(このへん根拠なし)かなと。その中で起業し、かつ年を経た現在、OSSコミュニティの設立・運営に関わっているとなると、下手したら私だけかも。
経験というのは貴重で、なかなかやってみないとわからないことというのは多くあります。FDELPHI・FJBUILDR・FADOBE・SeasarファウンデーションOSCJ.net(これは一運営委員ですが)と、それぞれ社会的な影響力でいったら微々たるものかと思いますが、記録と考察が意思決定の助けとなることがあるような若い人(もう私はおっさんですね)が一人ぐらいは将来現れるんじゃないかなと。
最近の様子より、OSSの重鎮たるような人たちにいいたい。「フリーライダーがどうとかで細かいことをガタガタ言うなよ」と。FDELPHIなんて商用製品の非公認な私設応援団だから、いわば4万人のフリーライダーの集まりだったわけです。フリーライダーフリーライダーであるということそれ自体が重要だということをまったく体感していないんですかね?コミュニティの力の源泉はむしろフリーライダーが何人いるかという圧倒的な数の論理でしかないという、ミもフタもない意見もあります。まさに私はそういう経験と意見の持ち主です。コードを書くコミッタも大事ですが、追加1人のコミッタと、追加100人のフリーライダーだったら、追加100人のフリーライダーのほうがコミュニティにとって歓迎されるべきだと思っています。ま、コミュニティそれぞれ、人それぞれとは思いますが、そのへんも17日のOSC2006にて放談します(宣伝)。
追記
運営上、対応する足腰が整っていないうちにいきなりフリーライダーが大人数コミッタになってしまうと、収拾がつかないこともあります。結構大変。