僕は君たちに武器を配りたい

僕は君たちに武器を配りたい

僕は君たちに武器を配りたい


日曜日は東急本店のジュンク堂で立ち読みをしていました。次女が体調崩していて寝込んでいたので、長女を連れて散策しているうちに本店って感じ。木曜羽生飲みで金曜神戸〜土曜の移動で「マネー・ボール」読み切り、このジュンク堂の後でひさしぶりに前のエントリを書いたって時系列です。日曜15時すぎにジュンク堂を出た後は、109近くの不二家レストランでおやつを。長女はミルキーソフトのストロベリーパフェで、私はホットケーキです。
長女は妙に本好きで、図書館とか本屋とかに連れて行くとずっと読んでる。いつも一冊買ってもらえるという暗黙了解の中、じっくりと一冊を選ぶために10冊以上読んじゃう感じ。読んだ後でもう一度読みたいベストを買って欲しいとリクエストするのですね。家に帰っても繰り返し読んでるので、一度読んだら買わなくていいじゃない?とは一応言わない。付き合う方としても離れるわけにはいかないので、私も13時〜15時すぎまでいろいろ立ち読みしてるわけです。で、この「武器」本は長女を待ってる間に2/3ぐらい読了してしまった。
書評としてはすでにベストセラーになってるだけある、的確適切な指摘に満ちた本です。帯やまえがきから伝わるメインターゲットは20代前半の、これから社会に出る大学生&大学院生あたりに向けているけど、十分にアラサー・アラフォーでも読むべきだと思う。Twitterとかで起業がどうしたとか仕事がどうしたとか技術者(つまりは自分)を冷遇する会社はダメダメとかいいつつ、とりたてて新しいコンテンツの無い流れを繰り返しよく見ます。そんなときに私はウズウズしてしまうのですが、適当なことを酔った勢いで書いちゃうと間違いなく誘爆してしまうと思い、これまで我慢して書きこんで来ませんでした。でも、これからはこの本のURLをそっと紹介していきます。
すなわち本当の資本主義とは何で、ビジネスキャリアとは何で、生きる上でのリスクとは何というようなことを理解に資する背景(=いわゆる社会経験)の無い人(=ここでは大学生)にも理解できるように書いてくれているので、いわんやアラサーやアラフォーはわかるだろう?と。日本のベンチャーキャピタリストが構造的に二流だとか、新卒人気企業ランキング上位に危険企業が多く含まれていることとか、ブラック企業における労働力搾取型のビジネスモデルだとか、「金持ち父さん」を読んで金持ちになった奴はいない、とか。私がよく読む中では同じテーマを村上龍がエッセイで繰り返ししつこく書いてるのだけど、こっちのほうが一冊で読みやすくまとめているという点で薦めやすい。
2/3を立ち読みして言えることは、みんなこの本を立ち読みせずに買ったほうがいいよ、ということです。私は立ち読みしてしまったために、なんかサクッと買うよりはもう1/3ぐらい立ち読みしに行くか、となってしまう。立ち読みした上で長女ばりに再読用で買ってしまうかもしれませんけどね〜。もしくは、迷える子羊へのプレゼント用に。


Amazonの書籍イメージは白いですが、カバーは黄色かった。平積みの中から探すなら黄色ね。