-Mylyn

さて、Mylynを見ます。Mylynにはどうももっさり感というか、つかわねーよ感が私には漂い、周囲も同じなのですが、これはたぶんITSがダメなんだと思うよ。BugzillaしかりJIRAしかり、ウチの社内で使ってるMantisだってなんだって、タスク管理というものにこれまで示されてきたユーザーインターフェイスがもうひとつなのと、投入されたタスクの管理サイクルが負担になっちゃうところで、その有用性の議論の前に使い切らずに終わってしまうケースが多々ある。ITSを中心に据えて活用できているチームがある一方、ITSに嫌悪感があるチームもある。特に、顧客を巻き込んでのITSって。。。私はまだそんなことが許されるレベルのITSというのには出会ってないと思っているのだけど、それがインターフェイスデザインがもう一つなだけなのか、根本にまだ発明発見の余地があるのかは不明です。GTD(意識しているのはTugboat.GTDね)が銀の弾丸なのかもしれないし、そうでないのかもしれない。なかよしさんのヌーラボでは、BacklogというITSサービスに直球勝負していて、いまはよく抑えているけど、ずっと直球だけで勝ちきれるかはそのへんの伝統的ITS群とは違う、明後日の方向の模索にかかってる気がします。と、言いつつもBacklogをThe Ashikunep KotanにBugzillaにワークス供給していただきました。このあたり私もあえての矛盾を抱えています。OSS開発においてうまくなじむかは実験を重ねて行きます。
http://issues.ashikunep.org/
こいつは、無理を言ってBacklogをAshikunep色にカスタマイズしてもらいました。ちなみにSeasar.orgではJIRAを使っています。
Mylynを見るのは、それがEclipseに標準に組み込まれてるから。開発中のGanymede-M6では「Planning」パースペクティブもあるし。M5まで出来たアンインストールもM6ではどうもうまくできないみたい。じゃあいよいよMylynを嫌わずに見てみようということで、はじめから組み込まれているLocal、Eclipse.org、Bugzillaの各ITSにつないで見てみると、インターフェイス部分は各ITSごとに作り込むみたいに見える。Mylynのプラグイン構成から考えても、オリジナルのコネクタを作ればまったく新しい接触体験を作れそうな予感がします。
加えてCalDAVとMylynを組み合わせた考察をしてみようかなと思ったのだけど、この考察が結論で実を結ぶかどうかは、そもそもまずiCalendarでタスク表現がやりきれるかどうかがあります。まだRFCも読んでないけどこれは私は普通に入ってるだろうと期待してます(早くRFC読めというだけだね、ホント。でも印刷好適ファイルが見つからなくって、風呂で読めないんでw)。ここにうまいアイディアが出なくても、Mylynはそれ単体でなんとかできないか考えてみましょう。