-OSSのサクセスシナリオ

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50617817.html
小飼弾さんの面白く納得性の高い指摘です。「失敗しないテーマを選んでやるからうまくいく」。企業ベースの大OSSプロジェクトからSourceForgeの片隅の小プロジェクトまで、(参照先の記事のとおりLAMPがそうであるなら)基本的にはほとんどパクリしか見たことない。しかもそれらはOSSだからパクリを責めるに責められることはないと言う。失敗しないOSSの陰に、膨大な数の、成功失敗うんぬんではなく孵化すらしないプロジェクトがあるのですから、あからさまなパクリだとしても、成長できただけで褒められていいのかもしれない。
一方で少数ながら出てきてるのが、企業ベースでフルタイムやるOSS開発プロジェクトです。そこには開発テーマのオリジナル性とは別の軸で昼間仕事か夜仕事かという分類がある。そうなるとこの2軸だけでOSSには2x2の4象限あるんですが、象限毎の数を予測すると、大抵はパクリの夜仕事。その次にパクリの昼仕事(このへんが我々の得意とするところねw)。オリジナルな夜仕事はその次ぐらいでしょうか。一番少ないのは昼仕事でオリジナル性の高いものをやることじゃないかなと思います。たぶん今日の日本における(日本に限るのは、私は日本しか実際の雰囲気を知らないため)OSS浸透度では、オリジナル性が高ければOSSでやらないという判断が出てくる。OSSがTOCを稼ぐための単なるプアマンズソリューションとしていたり、それこそ何度も言ってる「ソースがオープンだからイイ」というところで考察を止めている場合では、この第4象限のOSS勝負は採用されがたい戦略になるでしょう。企業が試験研究費をかけて世に問うアイディアをOSSにて実装即公開する、という。そもそもオリジナルなアイディアがそう無いしね。
で、実はこの第4象限こそをOSSでやるのが成功に直結したシナリオなんじゃないかなと思う今日この頃です。せっかくのチャンスを非OSSでやると逃すリスクもあるんじゃないかなと。