-語彙選択

http://d.hatena.ne.jp/babie/20060724
敬意を表します。指摘いただいたのは「稚拙」等の語彙選択で無用に感じ悪いことになってるということ。そのとおりだと思います。コメントに書かせていただきましたが、ノリノリで滑りました。すいません。一方、論はそんなにはずしてないと思うんですが。。。変かな?

  • OSSだからロックインされないと言い切れないこと
  • アジャイルはデスマの特効薬じゃないこと

サポートの切れた、ソースにアクセスできない製品がロックインするのは異論無いです。じゃあ逆に、ということでOSS「だから」ロックインされないとは言い切れないと思っています。先のエントリはここが論点です。世の誰かはロックインされない人もいるだろう、ということではなく、自分(私、という意味ではなく、各々という意味での「自分」)がロックインされないというでなければ、OSSイコール大丈夫という必要十分条件にはなってないと思うのですよ。PHP4の例をだしましたが、「PHP」4でサイトを作っている方全てがCで書かれたPHPエンジンのソースコードを読んで直しているわけでないでしょうし、PHP「4」で書いている方全てがスムーズにPHP「5」に移行できてるわけじゃないと見ている。じゃあ、私が、もしくはあなたがPHP4のエンジンを直したり5で書き直したりできるとしても、そういうことが出来る人と出来ない人では、多数派はどうだろうか?私は出来ない方が多数と感じています。そうなると総論として、OSSはロックインされないからいいのだ!という論では前提や制約についてまったく無い議論で「稚拙」だとしました。で、たまたまかもしれませんが、私が当時お話する機会があったOSSを説きながらも体制的な力を持った方々(少数ながらも、1人や2人ではなく何人も)がそろってがっかりさせてくれたわけです。
アジャイルは、ビジネスモデル的に日本のSIerには合わないと思っています。人月を見積の単位とした受託開発が多数(これも、たぶん多数と言い切って大丈夫だと思ってます)である中、仕様・実装・テスト・運用と各フェーズ毎に検収と請求をサイクルしていくSIerは、アジャイルの説明する新しい開発姿勢の思想はプラスになろうとも、アジャイル絶対としての行動ができない(ここも、やりにくい、とでもしたほうが良いか?)。で、こちらもたまたまかもしれませんが、私が当時お話しする機会があったアジャイルを説きながらも体制的な力を持った方々が、こちらもそろってがっかりさせてくれたわけです。
これらとは別に、最大に当時がっかりしたのが、デスマプログラマの考え方でした。デスマだからこそ給料がもらえているという悲しいグループを作ってるSIerがあったわけです。こちらもたまたまかもしれませんが、当時そういう大手SIerのトップの方々とお話する機会がありました。で、がっかり。プログラマをグラムで売っちゃいかん、と思うのですがね。表示は目方で作ってても、売り手の口上がそれじゃいかん、と怒ってこちらも筆が滑りました。