-耐震偽装

少なくとも今年いっぱいは何かと取りざたされ続けるだろう大事件のひとつに耐震偽装問題がありますが、この問題の最も根幹は震度5の地震がきたら倒壊してしまう建物に住み続けなければならない家族があることじゃないでしょうか。私もマンションに住んでますので、施工会社にそうでは無いと言われながらも、一抹の不安はあります。自宅が大丈夫でも、近くのビルの耐震強度が弱いかもしれません。普通に暮らしている数分後に頭上からコンクリート塊が降ってくるという命の危険があるかもしれないのです。
つい先日の新聞で、世界遺産の姫路城が震度5程度の地震で危ないようなことを読みました。妻が姫路の人だし、さらには実家筋で「白鷺の城」なんて日本酒も造ってますので、姫路城の耐震強度は家族の話題となったのです。これまで長い歴史を耐えてきていても、修復のサイクルに折悪く、老朽化で耐えないこともあるかもしれません。そんなことが無いよう祈るのみです。そんな中、ちょうど今年ホットな戦国時代の城倒壊エピソードがあります。
NHK大河の「功名が辻」の主人公、山内一豊とその妻の千代には娘が一人いました(史実ではどうなのかしりませんが、司馬遼太郎の原作には登場します)。その娘は、地震による長浜城の崩壊で圧死しています。その後、結局子宝に恵まれず、土佐に封じられた山内家は千代の血を継がない一豊の弟の系図に引き継がれていきます。そのへんも原作では人間模様の一部として描かれているのですが、たぶん夏ぐらい(?)の放映時期、原作どおりにこの娘の圧死事件が放映されることはあるのかどうか。。。すでに原作から設定等、激しく変更しているみたいなのですから、このエピソードもやらなくても良いのではないかと、ちょっと思っています。娘も産まれなかったことにするなどしても良いんじゃないかな。重要な社会問題ですが、わざわざ大河で問題提起しなくてもいいでしょう。