家探しが大変

いまはまだ日曜日。ブログの日付は日本の日付なので一日ずれています。

毎日、物件内覧で相当時間食ってます。スタートアップとしてGlabioの開発したいけど厳しい状況でなかなか手に付かない。いま子持ちがBay Areaに来たらこれが最大課題ですね。独身or夫婦だけなら相当簡単になるとは思いますが、でも極端な売手市場でやっぱり大変だろうなあ。

前提として私と同じく子供がいる家庭が渡米した際ですが、最重要かつ最優先は良い学区に住むことです。現地のPublic School(公立校)に通わせる際、住所で決まってるSchool District(学区)は越境できないので良い学校を選ぶためにはその学校の近くに住まないとダメ。現地の人も駐在の人もみんなこのことを優先する結果、良い学校の回りは住宅価格が上がる→収入の比較いい人で教育熱心な人が集まる→学校がますます良くなり周辺治安も良くなる→住宅価格が上がる、という無限ループが発生。オフィスがあるのはSan Mateoなのでその周囲で学区が良いところを探すと、Millbrae・Burlingame・BelmontのそれぞれEl Camino Real街道で南西に切り取られる丘側か、新興造成地のFoster City・Redwood Shoresになると聞きます。そのほかオフィスから遠いけどApple本社のあるCupertino。近い学校が生徒一杯になると同じ学区の違うところに回されることもあるらしいので、学区を総じて良くないとリスクらしく、Google本社のあるMountain Viewは良いのもそうでないのも混じった地域のため初心者向けでは無いらしい。ほかHillsboroughとかPalo Altoは無限ループがまわりまくって賃料が超高いので、はじめからそっとしまってます。学区の善し悪しを調べるにはWEBです。Great Schools( http://www.greatschools.org/ )。みれば分かると思いますが、すごいよコレ。知らない土地の学校について親が知りたいことが痛いぐらいに乗ってる。日本でも同じように(加えて給食費の不払い率とか不登校児童数とかも)いろいろ見える化していったら相当の自浄作用が発生するんじゃないでしょうか。もちろん、現役世代じゃないとか子供が居ないような人から、見当はずれの正義感だけで反対されそうだけど。すごいなインターネットって。

次に家の形態ですが、借りる場合はHouse(一戸建て)・Town House(複数軒がくっついてる準戸建て)・Apartment(日本で言うところの賃貸マンション)・Condominium(分譲マンションの賃貸転用)が大体の種別。一戸建てだと管理を全部自分でする必要が出てくるので、びびってApartmentを中心に探していました。しかしそう絞ると見つからないのです。Apartmentは地域によってはたくさんありますが、我が家族は上の娘(Mayaa)が中学生に上がるので部屋を与えようかとなると3BR(Bed Room)もしくは2BR+DEN(リビングに連続した準BR)希望になります。でも3BR以上だとこちらはほとんど一戸建て風潮らしく作りが少ない。で、空きがみつからない。Condominiumもいっしょです。初日で見切りをつけてHouseに広げて探し始めました。

Houseはピンキリもひどく間取り図なども無い場合がおおいので、とにかく物件あれば見に行くということを繰り返すことになります。幸いに、高いだけでがっかりな質の物件ばかりだった絶望の初日から好転して、二日目にCupertinoにていい感じのTown Houseを二カ所見ることができました。これらのTown Houseはそれぞれが大規模デベロッパにより、コミュニティと呼ばれる団地造成で提供していて、同じ形の家が沢山建ってる広い区域内に住人専用のジムやプールもありました(ウチでは街の雰囲気がテーマパークちっくで舞浜みたいと言ってます)。しかしCupertinoはオフィスのあるSan Mateoから車で通常片道30分以上かかり、朝夕の通勤渋滞時には下手すると倍ぐらいかかる。電車ではなく車で一時間ってのはリスクも負担も高いと妻の方から心配してくれて、ちょっと決断しきれませんでした。

三日目にRedwood Shoresで良い一戸建てをみつけました。ただRedwood Shoresは中学校が学区内になく、隣のBelmontの中学校に行くことになります。これが車で20分の距離。こっちは送迎する妻の負担が高かろうと私が反対。そして四日目の土曜日に見つけました。SFO(San Francisco International Airport)の近くなのでちょっと飛行機の音はするけど、それ以外閑静な古い住宅地であるMillbraeで、まだ現在の借り手が住んでいて7月中旬まで空かないというHouseです。良い中学校に隣接したうえで良い小学校に徒歩5分という好立地。オフィスも遠くない。建物も手入れ良い4BRです。これのApplicationのためにあせってプリンター&スキャナを買いに行ったという顛末です。なんとか申し込みましたが、日曜の午前中までで6人の申し込みがあるそう。一ヶ月先まで空かない状態なのに最終的には10倍ぐらいになるのかな?恐るべしBay Area住宅争奪戦。この土日にOpen Houseを行って月曜には連絡するということなので、いまから24時間後ぐらいには決まっちゃうのですね。移住先輩がたの話を聞くと家探しに数ヶ月かかった人もいるとのことで、気持ちが暗くなります。こんな足の速い市場ですから、プロもアマも見ている情報は一つ。Craig's List( http://www.craigslist.org )です。これ一択。私も妻も数日前から穴があくほど見ています。エージェントの紹介リソースもここからになってきています。こちらの不動産屋さんって大変だな。日本人向けの日本語サービスなどの特殊性がないとムリだな、こりぁ。あたりまえだけどすごいねインターネットって。

こちらに来てたった数日ですが、鳥肌が立つぐらいにインターネットのパワーを感じ始めています。日本に居るときには本をAmazonで買ったりANAのWEB予約を使っていても、そこまで感じなかった。ニワトリが先なのかタマゴが先のなのかわかりませんが、たとえば不動産エージェントは動きが速すぎる超売手市場の中でプロとしての付加価値高く活動しえなくなっちゃってる。だって情報がコントロールできないんだもの。インターネットサービスに対する社会総和的な経験値の蓄積なのか、素人だったはずの貸手が高度な情報公開プロセスとその後に続く実務プロセスをいともたやすく自前にこなしています。もちろん借手も同じ。社会全体でナレッジが高度に行き渡りはじめると、こういう方向に生活も変化するんだなあ。

By the way,

そんな中、6/1(日)の今日、Cupertinoまで新井さん家族に会いに行ってきました。彼はさらにそこから南下したScotts Valleyに住んでるので中間地で待ち合わせ。なんでCupertinoかというと。。。Audiです。車を見に行きました。SQ5の希望スペック在庫がBay AreaではSan Joseにたった一台あるのを、日本から仕事以外ではこれだけが楽しみだったのでチェックしていたのです。CupertinoからStevens Creekという街道を一本ですぐ行けます。新井さんがCupertinoなのは日系スーパーの大きいのがそこにあるため、奥様&娘さんが買い物に。そしてAudiに行ったらWEBで見てたものの実車がちゃんとありました。あたりまえだけど再度すごいねインターネットって。新井さんのサポートを得ながら商談して基本合意。あとは妻にFacetimeでお許しを得てのちということで帰りました。写真は合意の握手ですw。実際はまだ買ってないけど。

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そしてなんとか妻の了承も得られました。やったー、スゲー車にのれるぜ!乗るためには住所(車の登録に必要)と保険と運転免許が必要なので、まだまだ続きます。つまり家が決まらないと買っても乗れない。