-IPA千葉未踏成果報告会(1)

http://www.mitou-chiba.org/
9月7日(金)の朝から晩までやる千葉未踏成果報告会は成果報告会の名を借りた情報技術カンファレンスになってます。朝10時から午前中一杯のセッションは以下の内容です。

ITシステムのセキュリティポリシーを一元化し、OSレベルで細粒度の強制アクセス制御を適用するSELinuxは、様々な脅威から情報資産を保護する優れたアーキテクチャです。本プロジェクトで開発を行ったSE-PostgreSQLは、SELinuxセキュリティポリシーに基づいてデータベースへのアクセス制御を実施し、従来は全く独立に機能していたOSとRDBMSのアクセス制御の統合に成功しました。これらの特徴は、情報フロー制御の枠組みにRDBMSを組み込むことを可能にし、情報資産のライフスパン全体を通したセキュリティ強化に寄与します。

SE-Linuxの名前は聞いたことあるし、セキュリティが強化されてるものだということは知っていても、SE-Linuxのなんたるかを知らないひとはほぼこの業界でも90%を超えるようです。「SE-Linuxなんてものは基本的にいらないんだよ(よくしらないけど)」とか「案件でSE-Linuxを指定されたので断る金額の見積を書いた」なんてことも良くあるそうです。実はかくいう私もそうです。
そんな中、SIOSの喜多社長と飲んでる時に近日こういうイベントがありまして。。。なんて話して、SE-Linuxがですねなんて言ってたら「あぁ中村さんかな」「おやご存知ですか。でも中村さんはゲストで未踏のほうは海外さんという人です」「NECの人ね、知ってるよ。有名だし」とすでにいつものペースでかなりかっくらってる状況で酩酊していましたが、しっかりと世界の狭さを感じました。このコミュニティではお二方とも超有力な開発者だそうです。当人と話してそんな感じなのかなと思いはしましたが、そこまで本気で超がんばってる人達とは。特に世界で有名だそうな。しかして、そんな人たちにSE-Linuxの入門からやってくれ、とリクエストしてしまいました。
午前中、90分の彼らのセッションを聞けば、まあSE-Linuxの肝のところが解るようになるそうです。これが大事で、ゴリゴリSE-Linuxで何かをやるという以前に、一流の技術者となるためのたしなみとして、SE-Linuxがなんたるか、最新のSE-Linux事情について見聞を広げるというのも有意なことではないでしょうか。もちろんSE-Linux強者の方も、世界に名だたる彼らとお近づきになる機会をお見逃し無く。


次は、午後一発目のYARVセッションについてご紹介します。これもまた、目を疑う登壇者リストです。Ruby軍団の本気度が伺えます。