-自立と自分らしさ

ゴロゴロしている中、実家にあった妹の漫画を読んでたのですが、「Believe」という槇村さとる作の最近巻にこんな一節が。

  • 38歳の主人公(だったかな?):「私たちの世代は自立しなきゃいけないという強迫観念があって。。。うんぬん。」
  • 主人公の久しぶりにあった友達:「でも今の20代のコ達は自分らしくなきゃいけないと思い込んでるみたい。好きなことを仕事にしなきゃダメだと思ってたりね。。。うんぬん」

台詞も登場人物配置も記憶あいまいですが、なるほどねーと読み流しました。私はまあ、間の世代らしく二極で考えてもどっちでもないかなと思うけど、特にSeasar関係で自分らしさ病は感じることもあるかな。でもね、向かないことってあるんですよ。たとえばTDDでやらねば!といったって血肉となり骨身にしみてない小手先のことなんてすぐに馬脚がでちゃう。OSSをやらねば!という強迫観念に駆られても何やっていいかわかんねーだろうし。初めに特別な意識を持たずとも、そういうことがたまたま出来たり偶然出来たりしたことを認識して、そこで初めて意識的に続けてやりゃあいいんだ。
よく私は繰り返し、人の能力は足して100、ということを言います。TDDが特別にうまい人はSQLが書けないかもしれない。逆にSQL書ける人はJavaのスレッドについて知識少ないかも。OSSのスターは女性をクドクのがうまくないかもしれない。素晴らしいドキュメントを書くけど金にするのが下手な人なんてたくさんいそう。もしこの仮定があってるとしたら、ステレオタイプな強迫観念に駆られずに、自分のポートフォリオを丹念にチェックしてないことに不安を覚えるだけにしておいたほうがいいと思うよ>誰と無くw。答えになった?
しかしたまにいるんだ。計画的に自分のポートフォリオの形成ができるのが。。。高校時代、自分的には衝撃のエピソードがありました。いや、誰かの伝聞だったかな?とにかくびっくりしたのが。。。

  • 私:「風邪はやってるね〜受験近くなったら気をつけなきゃね〜」
  • 友人:「大丈夫。もうボクは3月すぎるまで風邪を引く予定がないから」

この友人は冗談でなくいつも本気でこんな感じでした。それこそ夏休みにはカヌーや自転車で自然をめぐる趣味人ながら、高校生なのに英語もフランス語も日常会話レベルでしゃべれて、当然のように東大に受かり、予定通り大蔵省(当時)に入省しました。聞いたところ若くして結婚した嫁さんも相当の人物だったそうです。しかし、やはり足して100なのか。彼にとってはまったく予定になかっただろうに、30歳を前に白血病で亡くなりました。