-JSFの標準テンプレートエンジン

JSFには標準のテンプレートエンジンがあります。それはJSPです。しかし、その実装はJSFに含まれません。JSPのエンジンの定義と実装はServlet-APITomcat等にそれぞれ含まれています。ということで、JSFは表示方法にまったく縛られない仕様だと言うこともできるでしょう。しかしJSFの正体を誤解させるのは、JSFタグの存在です。JSF標準の方法としてJSPを採用し、そのJSPタグフレームワーク上でJSFタグを構築しています。技術書等でもJSFの紹介ではまずこのJSFタグの使い方から入ってくるので、JSFはベターJSPなのかと誤解されがちです。続いて説明されるコンポーネントツリーとは何か?というところでわけがわからなくなります。コンポーネントツリーはJSFの実装が管理するところでユーザーコードではないし、ユーザーコードからもパターンとしては頻繁にアクセスするところではありません。ドメインモデルとの接続は標準であればEL式で行い、ドメインモデルは標準で、ManagedBeanとしてfaces-config.xmlに定義記述します。JSFはテンプレート層とドメイン層のみユーザーがやればいいよという作りになっていて、まさにその間のつなぎだけをやってるのです。JSFの守備範囲は結構狭いのですね。でも、全部をカバーするかのように誤解してしまうような説明が大概の場合されているように思います。
追記
そして、大事なことは、JSF標準のコンポーネントフレームワークは、JSPタグフレームワークです。それ以外はありません(厳密に言うと、JSFコンポーネントツリー要素モデルがあるが。。。)。S2JSF-HTMLTemplateの急務は、JSPタグを採用しないのであれば、コンポーネントフレームワーク(これも厳密にいうとRendererフレームワーク?)を開発することだと思います(かとちん氏の主張)。