仮想Sierra環境を作る
Mac環境を汚さないように壊れてよい仮想なMacを作ります。どうせいまなら出たばかりのSierraで。Mac on MacはVMWareをつかうと超簡単と聞きますが、追加無償でも十分!VirtualBoxで作ります。ホストはEl Capitan。トータルで2時間半ぐらいかかりましたが、ほとんどがSierraのダウンロードと、インストールの待ち時間であり、作業は正味30分もかからなかったと思います。
Sierraのイメージを手にいれる(実績1時間以上かかった)
App Storeで「macOS Sierra」の「ダウンロード」ボタンを押してダウンロード開始。回線状態にもよるでしょうが大変時間がかかります(自宅は超高速なんですが、オフィスの回線は遅い)。ダウンロード完了したらインストーラーが起動するのをキャンセルします。/Applicationに、「Install OS X Sierra.app」が得られます。わたしはこのファイル名だったけど時期によって違うときもあるみたい?
Sierraのisoファイルを作成する(15分)
Creating a bootable El Capitan ISO image - 0xcafebabe
この記事のとおり。記事はEl CapitanですがそのままSierraに読み代えれば全てOKです。一発目のhdiutil attachのときに引数をダブルクォーテーションで囲わないとエラーです。タブキー押しでファイル名補完をその後のcpではOKですが一発目のhdiutilだけはダメ。あと、二発目のhdiutil createがちょっと時間かかって不安になりましたが、待てば良い。結果として言えることは、El CaptianとSierraでインストーラの構造などまったく一緒なんですね。
$ hdiutil attach "/Applications/Install OS X Sierra.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg" -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/esd $ hdiutil create -o Sierra.cdr -size 7316m -layout SPUD -fs HFS+J $ hdiutil attach Sierra.cdr.dmg -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/iso $ asr restore -source /Volumes/esd/BaseSystem.dmg -target /Volumes/iso -noprompt -noverify -erase $ rm /Volumes/OS\ X\ Base\ System/System/Installation/Packages $ cp -rp /Volumes/esd/Packages /Volumes/OS\ X\ Base\ System/System/Installation $ cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.chunklist /Volumes/OS\ X\ Base\ System/ $ cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.dmg /Volumes/OS\ X\ Base\ System/ $ hdiutil detach /Volumes/esd $ hdiutil detach /Volumes/OS\ X\ Base\ System $ hdiutil convert Sierra.cdr.dmg -format UDTO -o Sierra.iso $ mv Sierra.iso.cdr Sierra.iso $ rm Sierra.cdr.dmg
VirtualBoxをインストールする(10分)
https://www.virtualbox.org/ からMac用インストーラをダウンロードしてきてインストール。これもダウンロード長かった。
VirtualBoxでゲストインスタンスを作る(20分)
Mac OS X(64-bit) ですべてデフォルトにて作成すればOK。先ほど作った「Sierra.iso」を指定する。コンソールに起動ログが流れるという、いままで見たことのないMacの立ち上がり方ののちにmacOSインストーラが立ち上がる。そのままではインストール先ディスクがないので、ディスクユーティリティを起動してメインのディスクを「消去」にて、Mac OS拡張(ジャーナリング)指定。ユーティリティを終了するとインストール先として選択できるようになっている。以下の記事に後半にスクショもあって詳しい。前半のisoイメージ作るところはこちらは手作業で終わってますので飛ばします。スクショで見るディスクユーティリティとSierraのディスクユーティリティは画面が結構違うのですが、ちょっと考えればすむ程度の違いです。
VirtualBoxにOS X Yosemiteをインストールする – OTTAN.XYZ
ゲストのSierraからホストのフォルダを見えるようにする(1分)
ゲストへホストから色々とブツを送り込むために、フォルダ共有をかける。以下の記事の説明どおりにSMB共有をかける。
How to Access Host's Shared Folder from MacOSX Guest
記事で「I think the only issue that you want to ask is "why the server address is 10.0.2.2?".」というように、10.0.2.2につなぐってのが驚いたけどたしかに問題なく接続完了。OK!
App Storeでシステムアップデート(40分)
ゲストのApp Storeでアップデート検索をする。iTunes 12.5.1他ありました。これまたダウンロードが長い。
ところでSierraって
いろいろ試してみたら、不具合なく動くものばかりでしたが、私は唯一!愛用のキーアサインメントを変更するツールである「Karabiner」が最新の10.21.0でもSierraは対応していなく動きませんでした。サイトを見るとまだ対応していないって書いてあります。
macOS Sierraサポート状況 Karabinerは今のところmacOS Sierraでは動作しません。 Sierra対応は、まずは単純なキーの変更を行える機能をKarabiner-Elementsとして開発中です。 (設定画面を除くとSierra上で動作しています) Karabinerのフル機能のSierra対応はKarabiner-Elementsが完成してから対応します。
ということで、Karabiner-ElementsへGO。英語キーでの左右Commandキーの空押しに英数/かなを割り当てるという一点だけなのですが、これがないと死ねる。
Karabiner-Elementsの設定
GitHub - tekezo/Karabiner-Elements: The next generation Karabiner for macOS Sierra
.karabiner.d/configuration/karabiner.json の内容を書いてみた。キーの空押し対応はドキュメントになかったのでとりあえず左commandはコピー・ペースト・編集戻しと多用しますので割り当てず、左optionで代用。commandもoptionも二個あるからなんとでもなる。
{ "profiles": [ { "name": "Default profile", "selected": true, "simple_modifications": { "left_option": "japanese_eisuu", "right_command":"japanese_kana" } } ] }
追記:⌘英かな
GitHub - iMasanari/cmd-eikana: 左右のコマンドキーを単体で押した時に英数/かなを切り替えるようにするアプリ。その他キーのリマップも可能。
commandキーの空押し問題で調べてたら、これをみつけました。これでいい!