積読棚卸

ざっと積んだもの、さくさく整理していきます。夏休みはじまりから早ひと月、いろいろ読みました。一冊の本を書くのは大変なことですから、それだけでも頭さがりますけど、まあ思うところはコンテキスト無視で書いてみます。

Node.jsをはじめるにあたって読む順はこうかなと思いつつ。

結論としてどれか一冊でいいよ。内容は基本的にだだかぶり。まったくNode.jsを知らないところから触って覚えていくというところでは実は本ではなく、WEB上のチュートリアルから行った方がいいかも。それぞれ読者層の想定が微妙な感じ。今、Node.jsはちょっと前のイノベータ層が遊びで触ってるってだけでなく、アーリーアダプターながらB2Cサービス中心に急速に大型かつ商用な使われ方をしているってところで、キャズムは絶対超えてない。しかしキャズムはあと数ヶ月〜一年以内には超えると思うので、読み手も遊びじゃなく入門でもない人向けがいい。
入門はもっとバージョン安定してからキャズム超えて開発人口増やさなきゃならない時に向けて二色刷りで活字大きく出すべき。その点、はじめての〜は一年後に改訂版で。意外に読むところあるのはNode.js入門だった。ただこの本も章によって質がバラバラ。半分ぐらいゴミだと思って読むとおつりくる。Nodeクックブックは中身が古くなっちゃっていて細部で通用しなくなっちゃってる。in Actionは読み始め(二時間ぐらいw)ですが実は最も入門者向けかもしれない。WEBアプリケーション作るというNode.jsに期待されるであろう中核にまともに立ち向かおうという姿勢が冒頭しばらくは感じているし、他の入門時に余計な事はあまり触れていない。
Node.jsのエコシステムについてもっと俯瞰的な紹介をしてくれてもよかったかも。そのへん、in Actionには記述がある。キャズム超えた後に即時悲劇がまってると思うけど、そこには次世代の書籍ないしWEBメディアもしくはコミュニティに期待します。テスト手法とかも地味だけどもっとやっとかないとアンチパターンの集積過程で死人がでるなこれは。

メンテナブルJavaScript ―読みやすく保守しやすいJavaScriptコードのための作法

メンテナブルJavaScript ―読みやすく保守しやすいJavaScriptコードのための作法


(この本立ち読みしかしていないけど)これのNode.js特化したのがほしいなあ。この本の前半ほとんどはコーディング規約っぽいことなんだけど、後半には例外処理のこととかちゃんと書いてあった。

どちらもフルカラーで活字大きめで対象読者はHTML&CSSの3年生ぐらい。これ、プログラマー側からの視点でバリバリ書いた本があったらと思う。が、そんなものは想定読者もいないので出ないだろう。どちらも一冊あっていい本だと思います。

前者はフルカラーで活字大きめで対象読者はHTML&CSSの3年生ぐらい?これも一冊ぐらいあっていい。さらっとjQueryを知るには良書だった。コアjQueryアーキテクチャ解説もいいけど、リファレンスとしても、とても良いと思います。

あらためてこの本は読むべき。この本の知識と、Node.jsのPackageやEventEmitterの仕組みなどをがっちりやらないとNodeモジュールは作れないしコアモジュールのコード読んでも難解だと思います。これとコアjQueryは何度か読み返そうと思う。

JavaScript 第6版

JavaScript 第6版


あとはやっぱりこれいるかな?会社に相当版の古いやつがあるんだけど。一冊、聖書としてあっていいかもしんない。古典だし何が変わったのか目次見たらjQueryとサーバJSが入ってるという。原著が2011春、翻訳が2012夏なので、そろそろ7版でそうな気もするけど。ECMAScript6とV8とかの新しい処理系を前提にyieldとか。
偏見だと思うけど、オライリーとマニングはいい本だしてるなあ。コアjQueryもNinjaもマニングだ。