-コミュニティとの関係

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070907/281491/

「的確なOSSを見つけ出してユーザー企業のニーズとのギャップを最小限にすることや,オープンソースのコミュニティとの関係を構築すること,GPLv3などのライセンスに留意することなど,注意点は少なくない」(漆原氏)

たまたま目に付いただけで、未踏成果報告会の同日開催だったので講演も聴けなかったし、講演者の漆原さんは有名な方ですが面識無く、だからこそこの記事固有リンクの意見ではないということを断った上で。
この「オープンソースのコミュニティとの関係を構築する」と類似の他の記事でも論調でもよく見るのですが、関係って何ですかね?構築するってどういうことをするのでしょう。これはかなり難しいことだと思うのですよ。企業側だけでも今までやってこられていないところから難しいことなのだろうと思いますが、「関係」である以上、一方の当事者たるコミュニティ側も登場人物として考えていかなければならない。でもコミュニティって誰で、何を望んでると言うのか。そんな風に思います。だから、SIerが今後どうするかというところで論をまとめても、結局はOSSを見つけて使うだけにとどまり、いくらかタフな関係構築を行おうという意識には向かわない場合が多いのではと想像します。おそらくウルシステムズは講演するからには何かやってるのでしょうが、その辺の施策や成功体験こそを次回があったならば掘り下げて議論・講演していってもらえたら、世のOSSを利用したいSIerのためになるのではないでしょうか。
的確なOSSを見つけることや、GPLv3に留意するのは、必要な注意点なのかもしれませんが、比べるととてつもなく軽い。そう思うけだるい午後です。おそらくそういうつもりではないでしょうが、OSSは只だからイイ!って言ってるだけのように聞こえる。


類似の論調を含むが、上記疑問を解決してくれていない記事の例:
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20070904/281080/