-OSCJ.net

OSS開発プロジェクトは開発者と(利用者がいれば)その利用者コミュニティから構成されていますが、SeasarファウンデーションはそういったOSSの開発プロジェクトを複数内包して法人(以下、SeasarNPOとします)があり、一段規模が大きく、構成が異なります。SeasarNPOは理事会+マーケティングチーム+サーバーチーム+事務局で構成されていて、直接はOSSの開発機能を持っていません。OSCJ.netはやはりOSS開発プロジェクトを内包するも直接のOSS開発機能を持たない点、SeasarNPOと何が異なるのか説明できずにいました。
OSCJ.net運営委員会合宿ではそういったことも含めて議論されたのですが、その性質の違いが明確になってきました。SeasarNPOは内包するOSS開発プロジェクト群の運営機能を集約しますが、OSCJ.netは内包するOSS開発プロジェクト群の運営を支援します。よってSeasarNPOは運営の実際としてブランドマーケティング・規約整備・サーバ保守などを行いますが、OSCJ.netはマーケティングチャンネルの紹介・規約整備コンサルティング・サーバ調達斡旋を例えば行っていくことになるのでしょう。
。。。といいながら、私はOSCJ.netの運営側でもあるんで、この辺マッチポンプ気味でもある(笑。運営に関して様々な人と会い、情報交換重ねてみて感じているのは、このへん成功事例が少なく、かつ分析されていないのですね。OSS開発コミュニティが伸びていくための運営ノウハウは誰も知らない。ApacheMozillaのブライアン・ベーレンドルフ氏に根掘り葉掘り突っ込んで聞いたことがあるぐらいでしょうか。JBossやMySQLなどはまだ機会がないのですが、また違った形態の運営体として、お話聞いてみたいものです。