-ビジネスモデルフリー(中編)

私の周囲で最大の論点となっていたのは、AppStoreを通さない売上回収をAppleが許すのか?ということでした。AppStoreによる30%チャージが新しいAppleのビジネスモデルとして立ち上がった以上、このプラットフォームを守るために「蟻の一穴」をつぶしにくるんじゃないかということが予想されました。Sonyも任天堂もこのことしか考えてないんじゃないかというぐらい保守的なプラットフォームコントロールをWiiやDSやプレステで敷いています。AppleもこのiPhoneでキャリアの保守的なプラットフォームビジネスを破壊して、新世界の神になろうとするに違いないと普通は思います。
しかしこの一両日にウチのみんなでAppStoreの無料アプリケーションwを片っ端からいれて眺めてみた結果、どうやらここにAppleは無頓着なんじゃないかという証左を見ました。といっても、見つけたのはたった一つの事例ですが。。。
 
TV-CMも有名な「NAVITIME」です。この画面は見事にi-mode風で、iPhone的には生き恥いかがなものかというものですが、これに月次課金につなげるナビゲーションがありました。ただ、これをもって鬼の首を取ったようにも騒げない気もします。Apple担当者は日本語が読めなかったのかもしれないし、めんどくさくてここまでは見なかったのかもしれません。さらに、今のところ、月次課金の契約に移ろうとすると「現在準備中」だし。この月次課金が実現するかどうかは今後も注意深く観察していきますし、チャンスあればAppleの中の人々にインタビューしたいと思います。

一方、ロイターならずブルームバーグは無料でここまでやってくれました。SIOSの株価情報。詳細なチャートまで見せてくれます。ほか、試しにNTTデータイントラマートとiSiDも見てみました(Seasarファウンデーション理事輩出上場企業群ですw)。日本株はやや検索にひっかかりもあるも機能ではなくデータが英語なためだけで、一度ポートフォリオを設定できたら快適に操作できます。無料として限られた情報ではありますが、でもかなりのものです。このぐらいの情報になるとタダでは再配信できないし。ブルームバーグが無料アプリだけを出して来たのはどういうことか、というのも悩ましいところです。
 
(後編につづく予定)