-新規事業

昨日の朝から月例の取締役会がありました。ウチの取締役会は取締役+監査役で6人のところ4人が社外の人なんで、結構フォーマルな会議(私以外は服装もフォーマル)です。親会社が公開企業ですから内部統制もありますし、IRにもちょびっとは気を配らないといけません。
事業内容が先月末までほぼ100%受託開発だったのですが、役員会で決議して新規事業に着手することにしました。今月より9月末までは製品開発に社内人員の1/3をアサインし、徐々に増員しながらコア事業の転換を計ろうというものです。予算&要員計画がウチの規模ではキヨミズな、とても大きなものとなっています。開発製品のコードネームは「Yukara」と呼び、以下をターゲットユーザーとします。

  • ソフトウェア開発者、当初はJava開発者をメインとする
  • プロジェクト管理者
  • 企業経営者、および経理人事部門

Yukaraを実現する技術として、The Ashikunep Kotanで公開しているJavaコンパイラ「Irenka」を中核に、以下の技術領域に取り組みます。

  • 静的解析
  • 動態検知
  • 知性邂逅
  • 未来予測

当初製品はEclipseプラグイン相当数から構成されるスイートプロダクトで、一部を9月末ごろまでにOSSとして公開することを検討し、初めての商用リリースを2009年1月に予定しています。スイートの完成は2012年まで計画していますので、5年ちかくかかる話です。今は予算と企画だけで動く形になっていないので、どんな製品を作るのかは、形になってきたらぼちぼちご紹介します。
Gluegentは現在10期目で創業以来9年経ちました。私はYukaraが本当に事業コアになるには創業からと同じぐらいの時間経過が必要なぐらいに思っています。