Tech-on MeetUp#04「APIでつなぐ・つながるFinTecher」というイベントに行ってきた。
KDDIの金融な人たちのホストで、じぶん銀行・au WALLETと連携するカブドットコム証券のセッションに、二本立てのようにゲストStripeで、それぞれFintechの入口のところを事例中心に関係者掛け合いの体で盛りだくさんでした。それぞれのコマが30分程度なので掘り下げ浅めで聴きやすくはありましたが、もっと時間をかけて実装的なことも語られるともっとよかった。
じぶん銀行のAPI(Open API+独自API)はとても興味深いが、法人が気合い入れて取り組まねば利用のためのハードルは超えられなさそうという。。。以下は聴きながら取ってたメモの流し込み。
- 株取引関連のAPIを提供し、ARコンセプトモデルを提供した
- 巷にある商品をスマホカメラで撮影すると、メーカーを識別してそこから株情報を表示する
- リコノミカル株式会社:17年創業で、AI+AR+IoT
- 安く、早く。APIを利用して作る
- 金融 x ARで提案している
- 実際の商品を起点として株取引が始まるのが実は新しいのではないかと着目した
- 課題
- 金融APIがオープンではない
- イノベーションを起こすような機能利用ケースが想像しにくい
- 法制上の制限。銀行情報に触れるためには業登録が必要。。。
- 証券APIは上記どちらもないため、株のAPIは直接的な制限がない
- インフラとデバイスの問題
- ARでサービスを作ってもスマートグラスが普及してない、容易にしそうにない
- UXの進化
- クラウド
- それまでのWEB化してフル機能を提供する時代が過ぎる。
- 機能を細分化して提供する時代、API化、サードパーティによるソリューション提供
- 金融のコア機能は一つか二つで、その他の内容を組み合わせてサービス創造
- Open API
- 17年の改正銀行法。OpenAPIの提供を努力義務...やらねばならない
- 改正前はスクレイピングで各種情報を取得する努力を各社が行なっていた
- 電子決済代行業者
- 金融機関との契約が重い、やってない。セキュリティなど利用者保護はどうなってるのか?
- Open APIの登場、しかし審査のある金融機関との契約が必要。果たしてこれでオープンなのか?
- じぶん銀行
- モバイル特化で330万口座を持つ。KDDIとMUFGの協業
- モバイルでフルバンクサービスを提供している
- 2018年9月にOpen API提供スタート
- 残高照会
- 入出金明細照会
- AI外貨予測
- totoキャリーオーバー額照会
- オンライン口座振込
- Alexaやマネーフォワード
- 独自APIを利用したサービス
- au WALLETとカブドットコムの連携
- au WALLETプリペイドカード
- 2000枚以上発行済み
- 機能:決済・チャージ・参照・送金/払出・口座開設
- 朝と昼にコンビニで利用される、夕方にスーパーで利用。それぞれ実店舗であり、ECは少ない
- プリペイドなのに残高不足の心配がない
- 残高が一定額を下回ると、じぶん銀行の口座から自動チャージ(非同期にチャージ)
- 決済時に不足金額をリアルタイムチャージする。デビットカードに近い使い勝手になる
- 同期でチャージと決済を行うので、応答時間が課題。現在は1秒以下で機能提供できている
- 現在のところは*Payサービスはさほどトランザクションを発生させていない
- これからのサービス
Stripe、600株式会社
- Stripe:クレジットカード周辺の機能をワンストップ&ペーパーレスでAPIサービス提供する
- Stripeを用いるとクレジットカード情報を直接取り扱わないので、結果としてセキュア
- 600:無人コンビニ、AWSとStripeを利用している
- 17年6月創業、18年6月から一般的にサービス展開
- 冷蔵庫にタブレットが貼ってある
- クレジットカードをスワイプすると冷蔵庫のドアが開く
- 欲しいものを取り出すとタブレットに自動集計する。
- タブレットの購入ボタンを押して、決済完了
- ユーザーの身近で商品提供する(50m、2分の距離)
- Fintech/キャッシュレスをビジネスマンとしてどう見るか
- テクノロジーだけでなく、マインドが必要。しかし最近はマインドが変化してきた
- 5年前であれば実現できない雰囲気だっただろう
- 日本はキャッシュレスについて後進国ということはないし、伸び代もある
- コンプライアンス課題、現金を取り扱うリスクからキャッシュレスへの流れ
- キャッシュレスの先には決済を意識しなくても良くなっていく。
- 定額課金など。
- あらゆるシーンから「決済」は透明化の流れ
- 銀行以外が付加価値を持つ潮流も、一旦不況下では信頼を担保する銀行が強いか?
- ハードウェアビジネス
- ソフトウェアと違って、デプロイサイクルが長く重い
- 不具合の検出の課題
- 見つけた不具合を更新する際の課題
- オンラインとオフラインの境界が曖昧になってきているように、ハードウェアとソフトウェアも融合
- 自分の専門領域を持ちながら隣接領域にも詳しくなると有利。ハードウェアがその一つだと貴重