-手がパーで走る

たまに朝、娘を幼稚園の送迎バス停留所まで送ります。家から10分ちょっとぐらい歩いたところに停留所があるので、8時すぎぐらいに出ます。送って帰ってくると8時30分になるので、この時間に出勤しなくて良い日だけ。ちなみに会社は家からバスだと10分、歩いて20分ぐらいなので普通は9時ぐらいに家を出るのですが、最近は直行での早朝の打ち合わせが続き送ってあげられなかったのです。ウチには1歳児の次女がいるので、送るかその時間子守りをしていると嫁さんが喜びます。
この送る道中は様々な決まりがあって大変です。丸いマンホールは踏むと毒でやられて死んでしまうので踏めません。電話やガスの四角いマンホール(四角くてもこう呼ぶのかは不明)は踏むと滑ってころんで死にます。横断歩道の白い線は橋なので踏み外すと落ちて死んじゃう。黄色い点字ブロックは。。。なんだっけかな?これは踏んで止まらないといけないのでした。これらルールを守らないと、相当娘に叱られます。ですから、歩いている間、二人でずっと下を気にしています。
今朝は早朝予定の無い日だったので送ってきたのですが、朝食をゆっくりしすぎて家を出るのが遅くなりました。バスはちょっと遅れても待っていてくれますが、やはり遅れたくない。必然、走ります。ころばないように手をつないで走り出したら、突然新しいルールが出てきました。「パーにして!」。意味がわかりません。何の事か聞くと、私は手をグーにして走っていたそうです。普段は別にグーで走ってもいい。でも、とても急いでいる時は、「手をパーにすると速くなる」のでパーにしないといけないのだそうです。手をパーにすると良いのは誰かに教わったのではなく、幼稚園で足が一番速い龍くんを観察していて、自分で発見しました。
朝早くに、マンホールをよけながらジグザグに走る親子がいたら、「手をパーにして!」と声をかけてください。