-底辺を支えているという仮説

過日のOSC2007福岡にてOSS総論をしゃべりました。その中、いろいろ普段信じる「仮説」をたくさん盛り込んでいろいろ混ざっちゃった雰囲気で進めたのですが、その中、以下の仮説を多数の中のひとつとして話しています。

  • 日本でソフトウェア産業に関わる人数は50万人程度と言われている。人口比で考えたら約1/250だ。つまり、日本人250人に1人の職業選択をした(できた)貴重な人があなたなのです

まず、この議論の雑なところは50万人という数字の根拠。これは数年前の森内閣の時にニュースで見た、日本のソフトウェア産業の国際競争力強化のために従事人口を50万人目標として産業振興をしたい、というようなものでした。まあ、今なら50万人はいるんじゃないかな?というとても雑な話です。中国のソフトウェア産業従事者が130万人というのをつい先日CNETで見たから、桁を外してるってほどではないかと思います。福岡では、ソフトウェアに関われるという能力の希少性について改めて自分自身での考察を進め、自らに誇りを持ってほしいという結びにつなげたのです。君達は王様なんだよと。上から目線で生きていけばいいじゃないかと。結構いい話だなぁと思っていただけたようでした。
一方、昨日腹黒いおっさん達業界の尊敬すべき先輩方 と飲みながら雑にひとつの仮説を議論をしていました。アメリカにはソフトウェア技術者で億万長者になる人もいるし、どうも聞いた話では平均的な水準でも待遇が日本でのそれよりも相当高そうだ、という情報。私は業界内の格差が開いていて、トップの話だけが海を越えて聞こえてくるのじゃないかなと紹興酒をあおりながら反論したのだけど、そうでもないということだそうです(このへん、相手も酔ってるので根拠は怪しいですが)。普通のプログラマでも日本に比べるとかなり豊かな感じらしい。しかし、豊かさというのはマクロな視点で見ればゼロサムゲームなんだよ、と斜めな思想を持つ私なので全体幸福な状況というのがにわかに信じがたい。。。そこで考えました。なるほど、まさにさらなるマクロなスコープで見ればいいのね。たぶんアメリカのソフトウェア産業とそれ以外の国のソフトウェア産業とで格差があるんだ。つまりこういうことじゃないかな?

  • 日本のソフトウェア産業従事者の冨は、その存在希少性+付加価値から得られるはずの適正量分ではなく、環境として、集団として、格差上位のアメリカのソフトウェア産業従事者にいくらか奪われている

日本を地方(もしや福岡?)、アメリカを東京に読み替えてもいいかな。いや、まさに飲みながらならではの雑な議論だったね。最後に、OSSといえども輸入ばっかりやってないで、付加価値の高いものを手元で創造していかないといけないんじゃないかなぁ、ほら、Seasarファウンデーションって思想は立派でしょ?といばってきました。まあ、ファウンデーション全体としちゃ、まだまだなんだけどね。でもIrenkaはすごいよ、とw。