-腐臭

結構前ですが衝撃の出来事。娘に「お父さん臭いからイヤ」、なんてことが。すぐ歯を磨いて出直し。でも自分ではどれだけ臭いかなんてまったくわからない。
コミュニティ運営や、技術部門の人事コンサルティングみたいなことをやった経験もあって、最近感じるようになってきました。匂うのですね。良くない状況になっている開発チームは一歩踏み入れるとなんとなくわかる。話してみると、もしかしたら、と思う。しばらく打ち合わせ重ねると確信する。こりゃ死んでるって。でも、内側から腐ってきているというのが当人たちにはまったくわからないのです。雰囲気が悪いという話をさりげなくしても、「何?」って。お父さんが臭いのを自分でわからないように、自分たちが負のスパイラルに陥ってしまって、モチベーションというのが何かもわかんなくなっちゃって、日常的に足を引っ張りあって、さらにはそのことでいがみ合うことがコミュニケーションだと混同しちゃってるような状態でも、気がつかない。
そういった悪い状態のチームと関わるときは、外部の人間として異質な背景を持ったまま(すぐ内側にとりこまれそうになるけど、そこで取り込まれるのは辛いし、立場が違うからこそできることが多い)徹底して話を聞き、様子を観察するようにしています。個々の仕事の結果でなく過程に目を向けて、なんとか小さくても成功体験を作れるようにサポートしていく。HOWTOとしては構成管理をきちんとしたり、会議体の設定を見直したりいろいろあります。繰り返し同じことを続ける中で、ひとつひとつは小さな成功体験でも多数で共有し、先行きに希望が持てるようにしていく。チームリーダーとなるべき人を見つけ、求心力の種をまき、たまにある外からの爆風でも吹っ飛ばないように気をつけていく。。。実のなることかわからないうえに、なんかおせっかいな話でやるべきことなのか悩む場合が多いのですが、目の前で不幸な状況に陥っている技術者を見ると、ほっておきたくは無い気持ちになります。本当に何もできないことが大抵で、かえって嫌われちゃうことだってありますけど。
もちろんオチが、結局自分(達)が一番臭かった、ということでないのを祈りますが。