-ネットカフェ生活

一昨日のニュースで、ネットカフェに生活する若者達の特集を見ました。若者達と言っても実際は17、18歳から上は私と同年輩まで幅広いのですが、多くの路上生活者に比して若い世代ということです。定職なく日雇いの仕事で不定期にいくばくかの収入を得ているために家を持つことができず、1時間100円程度のネットカフェに寝泊りする生活です。1畳程度の空間で無理な体勢で長時間いたり、風呂にも満足に入れないために生活衛生的にも不自由し、先行きに決まったものがないために精神的にも追い込まれている状態だということでした。
ニュースの取り上げ方では非正規雇用の現象問題として取り上げているような切り口でした。たしかにそういう論点もあるのでしょう。一方でそういった厚生労働政策のテーマとして取り上げることの重要度とは別に、こういった状況に立つ人の数が増えることの大問題として、ニュースでは触れていませんでしたが、治安の悪化ということがあるかと思います。若年層の不安定化は周囲に対してフィジカルに危険になる。現実、私の職住範囲である渋谷は治安悪くなってきていますね。昼間や表通りはいいのですが、死角となるようなまずい場所ではちょっとひんやりとした空気を感じることがあります。昔は狩る側だったことがあっても、今は格好の獲物でしょうしw。
ネットカフェをギリギリの状態である時に生活の場として選ぶ彼らが、WEB検索エンジンを使って仕事を探していたり、日雇い仕事の管理に携帯メールで日報送信しているのは印象的でした。そして直後に携帯電話で日雇い仕事を斡旋するサービスのCMになり、可愛らしい女性が隙間時間に単純労働で汗を流す様子を好イメージで流したのには、どうも薄ら寒い思いをしたものです。