-ITとSI

日曜のまとめニュースのTV番組をみていて。。。IT企業とSI企業は分けた考えをしたほうがいいと常々思ってます。世に言う急成長を遂げるIT企業というのはITを使って新ビジネスモデルを構築する企業であって、必ずしもソフトウェア技術力は自身で保持しなくてもいい企業だと思っています。一方、私も関わる受託開発を中心とした業界はITとは別で、それこそSI業界・SI企業なんですね。SI企業のビジネスモデルは受託と派遣で、旧来ビジネスモデルに属する非高収益な企業なんです。
ライブドアはIT企業の枠組みともちがったみたいですが、私の会社よりよっぽどITで、NECや日立や富士通はおおむねITじゃない。そんな中、ITとSIの間に微妙に位置してしまったのがISVと呼ばれるいわゆるMSやOracleといったベンダーで、オープンソースソフトウェアと真剣に向かいあわないといけないのがこのISVかなと。ITやSIはOSSは使えばいいだけで自身のビジネスモデルに営業や値段付けのギミックの問題は発生したとしても、根幹脅かされることはありません。このISVが今、どうOSSに対抗するかを模索しつつ、ITかSIになっちゃえと考えていることが多いように思えます。MSはITに近づこうとしているように思え、Oracleは今よりもっとSIに近づこうとしているように思えることが多い。一方で、JBossのような新しいカタチのISVが出てきています。
日本国内のISVの話はちょっと生々しいので割愛しましたが、最近とみに聞いたり持ちかけられることの一つに、このあたりのOSSをきっかけとするビジネスモデルシフトのことがありました。自身も収益性の必ずしも高くないSIに専業でずっとやってきましたが、将来はどうしたものかよく考えます。ということで「IT企業とSI企業は違う」ということでした。オリエンタルランド(IT的)と清水建設(SI的)ぐらいは違う。
。。。SI企業がOSSを用いてISV化しようとするのは、多くの場合、マーケティングなめすぎで子供の火遊びにすらみえない、というのはカドがたちそうなので言及やめときます。