-僕と彼女と彼女の生きる道

しみじみと妻と二人でみました。「もっと大事なことがあるんじゃないですか」という小雪演じる家庭教師の言葉は、先週の予告で思わせぶりなカットの使い方をされていて、終わりの読めない感を演出したかと思います。ちょっと狙いすぎだったね、あの予告。
それにしてもありふれているはずのテーマをひとつ丹念に描いてくれて、なかなかに秀逸でした。月曜の「PRIDE」もぽつぽつ見ていましたし、最終回も録画でみましたが、あちらはとにかく詰め込みすぎでした。毎回いい非日常性を出し(批判めいた目でみながらも)なかなかだったのに、「PRIDE」はネタを広げすぎていて、最終回で一気にまとめるには30分の拡大枠でも無理だったな。その点この「僕と彼女と彼女の生きる道」ははじめから描くものが絞られていたので無理なく、放送は終わっても来週も登場人物の生活は続きそうな、静かにいいまとめ方をしてくれたと思います。先週心配した安易に急いだ結末作りじゃなくて本当によかった。
終わった後、なぜか私が食後の皿洗い係になって、妻にオチをつけられた感じ。ま、家族思いの父親なので風呂が沸くまで黙って洗うのです。