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-ゴールは偶然の産物ではない

この本は、活字が切れたときにたまたま訪れていたイオン品川シーサイドの本屋の平積台で表紙買いしました。実はあまり期待していなかったのですが、これがまた!

ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~

ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~


アマゾンの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」を見るとサッカーの戦術書かと見紛いますが、実は経営論の本です。スペインサッカークラブFCバルセロナの元副会長である著者が、クラブ復興のエピソードを背景にいろいろ語ってるのですが、私にはとても読みやすく有為な本でした。まず出てくるサッカー選手や監督の名前みるとビジュアル思い浮かぶぐらいには知っていて(クライフ、グアルディオラ、デコ、ロナウジーニョ、ラーション、グジョンソン、イニエスタとか。文中頻出のライカールトは、私、その昔にトヨタカップACミランで来日した時に生で見たことあるし!)普通に楽しめたうえに、論として中身が良かった。それぞれ単品ではあたりまえ?なことかもしれませんが、ストーリーの中で信念もって説明していて、ヒントになることが多かったです。
一例として、イノベーションについて議論されるとき、イノベーションとは新しく何かを発明することを言うのではなく、顧客に新しく価値を届けることに成功することであると断言していました。これ大事ね。今、いろいろ考えていたことがあったのだけど、何か新しいアイディアが出てきたとしても調べていくうちに似たような例が見つかったりします。ちぇっ、またパクリかよ、というぐあいに残念に思うことが続くのですが、それもイノベーションというのは発明のことではないと知れば、力のいれようも出てくるかなと。バルセロナの施策もマンチェスターユナイテッドの研究から導き出したという。こんな感じで今の私に刺さるトピックが10個ぐらいあった。トップの資質を技術力と管理能力の2x2で分類していたり、チームの性格をコミットメントと才能の2x2で解説していたのも吉。世界中のビッククラブのうち、ユニホーム胸のスペースを広告として売らない唯一であるばかりか、逆にユニセフにお金を「払って」ロゴを入れているとも。つまりはたとえお金が儲かったとしても、やってイイ(イイ=善という意味に限られず、効能があるという意味も)こととダメなことがあるという。
やはりアマゾンの評価星もほぼ満点でしたね。小なれど部下を預かる組織の長であれば必ず読んでもらいたい。オススメ。