-OSS開発基金

OSS開発基金ないし、OSS開発者むけファンドとでも呼ばれるようなものを、Seasarファウンデーションで今年度施策として設立したいと考えています。これは、OSSを開発する個人および団体に対して主に人件費を直接支援する仕組みです。昼間はしっかり仕事でプログラミングして、夜や土日にOSS開発に関わるというのがよくあるスタイルだと思いますし、楽しみとして好きなプログラミングを行うのは幸せなことでもありますが、労働基準法などにも示される日本の労働環境/行政の趣旨から言うと、昼生産活動に従事して夜は家帰って寝るというのが基本です。じゃあ昼間にOSS開発しようということになってもボランティアベースで主に構築されているOSSのエコシステムになじみづらい環境にあり、参加したくともなかなか参加できない方もいることでしょう。
IPA未踏ソフトウェアの私家版と言ってもいいし、エコファンドと言えるかもしれません。ただし詳細はすべてこれから詰めて行くので最終的にはまったく違う仕組みになるかも。賛否入り乱れる事承知、十分に丁寧な議論の後にきちんと納得性の高い制度設計をおこなうべきことも承知ですが、あえてこの難事業に(たぶん難度の高いことだと、理事全員が思っています)Seasarファウンデーションで取り組んでみようと考えています。役員人数を倍に増やし、また毎年半数づつ改選するようにした上で、まずその体制で基金の創設案についてまとめていきます。順次たたき台をみなさんに示しながらOSS精神的な手順を踏んで制度設計して行くことになると思います。私案では目標として今年度中(2009年3月まで)に制度を整え来年度初に施行したいと考えます。


この辺のことを、24日の「特定非営利活動法人Seasarファウンデーション平成19年度社員総会」ではご説明しますし、間接的ですが定款変更として議案の一部としています。社員の方々みなさんの賛成を得られればと思います。大変遅くなりましたが昨日社員総会招集通知はメールにて送信させていただきました。万一会費納入いただいたNPO社員の方なのに届いていないという方がいらっしゃいましたら、お知らせください(kurihara _AT_ seasar.orgまで)。また、ショートノーティスのために本当に申し訳なかったのですが、ご都合合わない方は送信メールに示す不在者投票のほうをよろしくお願いいたします。さらに、SeasarConはすでに定員を超えて受付締め切ってますが、社員名簿を受付に用意しておきますので、NPO社員の方は12時開始の前に直接会場にいらしていただいて総会およびSeasarConに参加くださいますようお願いいたします。