-監督力

監督力」という本を買いました。打ち合わせへの移動の途中でちょっと時間ができたので、平積みの中から手軽に読めそうな本をチョイスしたところ、目に付いたものです。サッカーの監督について最近の名将と呼ばれる人々について触れているエッセイです。著者の西部謙司氏は往年のサッカー雑誌「ストライカー」(今もあるのかな?)の記者もやってたらしく、おそらく15年ぐらいまえ、中学生のときはむさぼるように彼の記事を読んでいたことでしょう。筆が軽妙。またサッカープチマニア程度向けにきちんとかかれているので、現在の著名チームと選手を知ってるぐらいで楽しく読めます。第一章でデルボスケを「南面の王」とたとえます。この南面の王というのは歴史用語で中華思想で「徳」の概念といっしょに説明されたりする言葉なのですが、筆者は単なるサッカーバカでなくインテリゲンツァな一面も見せてます(なんか失礼な言い方ですが)。\1,400-という値段が若干引っかかるが、面白い本です。お勧め。古本で\980-なら即買うべし。